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みらいしごと図鑑

両親の大反対を応援に変えた はまじ的モデルへの道のり

諸岡:マナビモ!みらいしごと図鑑、今回のゲストは浜島直子さんです。よろしくお願いします。

諸岡:私はいつも、はまじちゃんと呼ばせて頂いていて。

浜島:私はもろちゃんと呼ばせてもらっています。

諸岡:もろちゃんとはまじちゃんで、今日もよろしくお願いします。さあ、はまじちゃんといえば、一緒の時代にミステリーハンターをね。

浜島:そう。それでお互い日本に居る時間がすれ違って少なかったから、その貴重な時間によく飲みに行ってたよね。同じタイミングで子供も産んだから、なんかママ友としても。

諸岡:ねえ。

蛇の抜け殻を・・・

諸岡:はまじちゃんって、子供の頃ってどんな子どもだった?

浜島:ひとことで言うと、野生児。

諸岡:はっはっは。子供の頃に住んでたのって北海道のどこ?

浜島:北海道の中で・・・私の父が銀行員だったからすごく転勤が多かったので、富良野とか札幌とか転々としてた。

諸岡:富良野って言うとやっぱりね。

浜島:るーるるるるー。

諸岡:ね(笑)

浜島:もうね、いつもいつも外で遊んでいて、真っ黒に日焼けして、ちょっとヘビの抜け殻があったら首に巻いたりして。

諸岡:意味がわからない(笑)

浜島:目にうつる塀、全部にのぼりたかったの。田舎だからなのか、近所の人たちみんな知り合いで、勝手に家に入ったり庭に入ったりしても怒られない環境だったから許されたのかもしれないんだけど、学校帰りも人の家の塀をつたって、1回も地面に足がつかなかったら「今日は合格!」みたいな(笑)

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モデルへの憧れ

諸岡:すごい。そんな、本当にワイルドな幼少期を過ごしたはまじちゃんが、なんでモデルになりたいと思いはじめたんだろう?

浜島:お姉ちゃんが1人いるんですけど、その姉がいつもティーン雑誌を読んでいて、私がそれをこそこそ盗み見していたのね。「こんな世界があるんだ!」ってすごくショックだったの。それが中学生ぐらいかな。今までワイルドに生きてきたのに、こんな華やかでキラキラしていて、お化粧も綺麗にしてもらって、素敵な服を着てにっこり笑って、なんて素敵な!お姫様みたい!と思って、とっても衝撃だったの。子供の頃から洋服は大好きだったから、母親とか姉の服をとっかえひっかえ自分なりに着て遊んでいたりもして。

諸岡:へえ。

浜島:で、高校1年生の時にそのティーン雑誌が専属モデルを募集してたのね。で、私が「あ、私のこと?」って思って。

諸岡:すごい。そこがまた才能。開花し始め。

浜島:「もうやるしかない!」って思って応募したんだけど、1次の書類選考で落とされてしまって。「なんて見る目のない会社なんだ」と思って。

諸岡:強気。そこがすごいよね。

浜島:でも、本当に落ち込んで。今まで憧れていた世界にちょっと現実のはしごがかかろうとしていたところで、はしごを外されたような感じ?「あ、いけないんだ、あの場所に。ただの夢だったんだ」って初めての絶望。

新たな夢へのはしご

諸岡:うんうん。

浜島:それで高校3年生になって、いよいよちゃんと自分で進路を考えなきゃいけない、どうしようっていう時に、当時『mc Sister』という婦人画報社さんの雑誌があって、そのファッションショーを見に行ったら、会場でスカウトしていただいて。

諸岡:見る目のある人が!

浜島:見る目あるわぁぁぁ♡(笑)
 そこからまた私の中でモデルの世界のはしごがかかりました。でも登るかどうかって自分次第だけど、親ははしご外そうとするの。心配でね。「ちゃんと地に足をつけて、そんな雲の上の世界に行くんじゃない」みたいな感じではしごを外そうとするんだけど、私はどうしてももう「これは最後のチャンス」と思って、親とバトルして。
 「資金を上京資金を出してくれないなら自分でアルバイトしてお金貯める!」とか、ガッツを見せて、最終的には許してもらいました。

諸岡:でも、高校3年生だとそれこそ大学進学とか、就職するのかとかもう考えている時期でしょう?

浜島:そう。周りの同級生はみんなどこどこ大学とか、女友だちは、私は看護師になりたいから看護学校とか。もう、みんな自分の現実の世界のリアルをちゃんと見始めている感じだったけど、私だけ非現実な、リアルじゃないことを漠然と思いはじめているように周りからは映っていたみたい。「大丈夫なの?」って。

絶望があったからこそ

諸岡:でも、スカウトされた時は、どんな気分だったの?

浜島:「モデルに興味ありませんか?」って編集長の方にお名刺いただいたとき、ギン!って。バン!って全部止まった感じがしました。


なんかグラッと世界が動いて、地割れしてその中に自分が落っこっていった感じ。グラグラグラグラって。もう「あ、新しい世界に、これから、入れるかもしれない・・・ない・・・ない・・・」みたいな感じ(笑)

諸岡:ディレイかかってるんだ(笑)。じゃあ、夢への階段がもう1回見てきた。

浜島:でも思うのが、高校1年生の時に自分でなりたいって思ったことが大事だったかなぁと思っていて。あの時、自分でアクションを起こしてなければ、高校3年生でスカウトされた時、「えー、私なんか嘘でしょ!?無理無理!」ってきっと、

諸岡:思ったかも?

浜島:思ったかもしれなくて。一歩を踏み出す勇気が持てなかったかなって今はと思うので。高校1年生の時にちょっと若気の至りで、自分の無知で無力なんだけど、だからこそを飛び込める「私もモデルなれるかも〜、応募しちゃう!」っていうあの無謀な感じで、1回体験していてよかったなぁと思いますね。

諸岡:なるほど。確かに1回ちゃんと目指そうって締めた瞬間がないと、ゼロから考えることになるから。

浜島:1回無謀にチャレンジしてみて、ガンって砕け散って、キャインキャインってなったことで、今度高校3年生の時に、「実際にやりたいんだったら How to 教えるよ」って手を差し出され、なりたいもののなりかた、やり方、具体的にどうしたらいいかっていうことを教えてもらう脳になったかもしれない。

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両親の猛反対

諸岡:でも、ご両親の反対があったわけでしょう?

浜島:ありました。大変でした。

諸岡:お父様、銀行員とかだったらもう本当にキチッとした感じ?

浜島:カチッとして。お母さんは保険会社の営業の人だったんだけれども、またカチッとしてて。大反対で毎夜毎夜、戦争のようで。「なおが東京に行くんだったら、死んだものとしてお葬式をあげます」って言われて。

諸岡:うわ、すごい。

浜島:それで、「本当に許してもらえないんだなぁ」と思って。でも、その時に、モデルになりたいんだけど許されない、でもなりたい。じゃあ、自分はどうすべきか、次の一手はどうする?って考えていたら「あ、飛行機代もない。敷金礼金を払う引っ越し代もない。あ、お金を貯めなきゃ」みたいな発想になって。

諸岡:その時、気持ちがなえなかったんだね!

浜島:萎えなかった。モデル以外もう考えられない脳になってたのかも。当時、コンビニでアルバイトしてたんだけど、でも、足りないと思って、中華レストランのウェイトレスをやったりとか、あと塾の教材を売る電話のオペレーターみたいなのとか、いろいろ掛け持ちしてやりました。

諸岡:へえええ。

浜島:でもねぇ、やりたいことが明確だと・・・なんだろう、クリアしていくゲームじゃないんだけども・・・目標を達成するためのプロセスだからとっても楽しかった。

諸岡:ああ、そっかそっか。そうやってお金を貯めて、両親を最終的には説得して。

浜島:うん。両親も、結局全部、敷金礼金も出してくれて、大家さんに挨拶まで来てくれて。

諸岡:すごい、いいご両親。

浜島:でも、良かったなぁと思ったのが、まず反対されたこと。反対されてからしっかり応援してくれていること。だから、絶対この人たちを泣かせるようなことはしないと今でも誓ってやってる

諸岡:正しいね。すごく正しい。

浜島:ほんとね、たしかに。

諸岡:素晴らしいね。

モデルになるにはどうすればいい?

諸岡:ちょっと話がずれるんだけど、モデルになるってやっぱりオーディションに応募するとかスカウトされるっていう方法しかないものなもの?

浜島:モデルさんになる道としては、私はたまたまスカウトしていただいて扉が開いたわけだけど、モデル事務所に応募するって手もありますね。

諸岡:ああ。

浜島:モデル事務所だったら、その事務所さんと感覚というかウマが合って是非うちに所属してくださいっていうことになれば、モデル事務所には所属できますね。そこから、例えばこんなオーディションあるけど行ってみますか?っていうことでオーディションに連れて行ってもらって、雑誌の仕事、広告の仕事なんかが決まることも。
 女優さんになりたかったら、演技のオーディションとかいろんな道があると思うんだけど、所属してからは自分の努力とかとかとかがとても大切かなって。運を逃さないように日々努力をしないとダメだなと思う。

諸岡:運を逃さないような努力?

浜島:そう。アンテナを張ってなければ、チャンスと思わないで見逃してしまう。

諸岡:なるほど。

浜島:自分である程度努力をしておかないと、せっかく来たチャンスも運も掴めないから。

諸岡:それ、高校3年生のはまじちゃんにピッタリ!だね。

浜島:ねぇ。ほんとそうね、確かに。だから、いっぱいオーディション行きました。

諸岡:モデルになってから?

浜島:そう。私のきっかけは編集長のスカウトだったけども、そこから事務所に所属して、雑誌やカタログやCM・・・いろんなオーディションに1日何本もいって。

諸岡:そんなに!

浜島:そう。何本も落ちて・・・っていう日々でしたね、新人の頃。 

浜島直子さんプロフィール:
"はまじ"の愛称で親しまれている北海道出身のモデルで、多くのメディアで活躍中。一児の母。夫との絵本作家ユニット「阿部はまじ」として「しろ」「ねぶしろ」などの絵本を出版。随筆集に「蝶の粉」。

公式サイト:
http://hamaji.jp/
インスタグラム:
https://www.instagram.com/hamaji_0912/

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