学べるコンテンツLET'S LEARN

みらいしごと図鑑

「どうして勉強しなきゃいけないの?」と 小1の息子さんに聞かれたら?

新1年生!

諸岡:私たち同じ年に子供を産んで、この4月から小学校に入ったわけですけども。

浜島:小学校あっと言う間じゃない?この前まで赤ちゃんだったよね?

諸岡:今だってね、こんな足なんて短くってプニプニにしてて可愛いんだけどね。

浜島:早いなぁ、子育て。

諸岡:このまま一気に行っちゃうかと思うとね。

浜島:大事にしなきゃねって思うよね、1日1日。

「小1の壁」のりこえ方

諸岡:はまじちゃんも感じている小学校入学しての壁みたいなものってある?

浜島:うーん。学校、最初給食もない1週間は11時とか11時半に終わるじゃない?給食がはじまったとしても1時〜2時でしょう?どうしたもんかと思って。で、学校にも学童システムがあるからそれは申し込もうと思っていて。あと、今行っている英語の幼稚園が、今度から習い事として夕方ぐらいから行くんだけれども、そこに私、直談判したの。

諸岡:え?

浜島:先生に、週に2回学童+レッスンで預かってもらったらすごく助かります!みたいなことを言って。

諸岡:言ったの!?すごい!

浜島:そう!そしたら「・・・いい考えですね」ってなって。

諸岡:えええ!

浜島:それで、みんなで話し合ってくれて今年から試験的にやってくれることになったの。

諸岡:すごい!切り拓くねえ。

浜島:そう。よかった〜と思って!

欲しいサービス、ないなら作る!?

浜島:あとは、近所の赤ちゃんのときから遊んでいるママ友たちとも相談して、小学校入るのはみんな一緒だから、誰かが忙しい時に「息子君、私が預かるね!」とか、それぞれのお母さんたちが言うシステム作ろうよって今言ってたりして。 

諸岡:ええ。

浜島:あ、いいかもって。遠くの親戚より近くの頼れる人っていうか。だから、一緒に住みやすい地域をつくってる感じというか。ちょっとこう言うと大げさだけど。「ない?じゃ、ないなら作る?」みたいな。子どもも笑顔でいてほしいんだけど、そのためには自分がやっぱり楽したい(笑)。

諸岡:いや、本当に。

浜島:自分が苦労したら、私、性格が悪いから、「あんたのためにやってやってんだよ!」って思いかねないのが嫌なの。

諸岡:あはは。いやぁ、でも分かる。

浜島:だから、「お母さんも仕事こんなにできてうれしい。え、学童楽しかった?よかったねー、お互いに今日は楽しかったね!」って言いたいから、なんとかしようかなぁって思って。半径3メートル以内のママ友たちとの話だけだけどね。

サイン・コサイン<ファッション

諸岡:ところで、はまじちゃんは子どもの頃、勉強って好きだった?

浜島:いやぁ、高校生から嫌いになった。中学生までは親に言われるままに勉強してたのね。塾行きなさいって言われて、塾行ったりとか。そしたら、やれば点は取れるのは当たり前なんだけど。でも高校生の時にファッション誌に出会って「モデルさん素敵!」って憧れてから、興味がこっちになっちゃって、勉強が全く手につかなくなっちゃって。で、その時にsin cos tan(サインコサインタンジェント)に出会った。

諸岡:うう。

浜島:サインコサインタンジェントって・・・私がもし大人になった時に、スーパーで買い物する時とかに、計算使わないようなと思って。「あー、今日の味噌汁、豆腐にしようかしら。絹かしら木綿かしら、サインコサインタンジェントって、言わないよね!?と思って。

諸岡:あっはっは!

浜島:何のために使うの!?ってすごく思ったの。それよりも私はこの洋服のことに興味があると思って、そこからガクガクっと成績が落ちて。

諸岡:でもじゃあ、勉強しなくなった分、ファッションに対する知識とか情熱みたいなものがバーンって増えていった?

浜島:そう。このブランドのデザイナーさんは今誰だれなんだけど、昔はこっちのブランドにいた人が今年からこっちに就任したからこんな風に変わったんだ、とか。あと、雑誌の中でこの映画に出てくるこの服はこうなんだっていう時に、その映画も借りてみたりとか。ファッションを入口にしていろいろ本を読んだり、映画を見たり、いろんなことしてたかなぁ。

息子さんに「どうして勉強しなきゃいけないの?」と聞かれたら

諸岡:じゃあ、息子くんに「ママ、なんで僕こんなに勉強しなきゃいけないの?」って聞かれたらんなんて答える?

浜島:うーん、「世界のものの見方を分かるためだよ」って言うかな。

諸岡:ほう。

浜島:黒川伊保子さんが書かれている「息子のトリセツ」を読んだのだけど、小学校に入る日、入学式の日、黒川さんが息子君に言ったんだって。

「あなたは、これから世界のものの見方が色々あるんだということを知るために学校に行くのよ」って。

なるほど!と思って。だから、黒川さんの言葉をそのまま借りるとそうかな。だから、息子にも世界はいろんなものでできているんだけれども、どの見方で、あなたがどんな風に感じるかっていうのを発見しに行く事になるから。音楽から哲学を学ぶこともあるし、難しい数式から恋愛のことを学ぶこともあるだろうし。あなたの感じ方、あなたのものさしは、どんなものか学校で感じておいでって、私なら言うかな。

諸岡:えぇ、すごく素敵な答え。

浜島:だから、「なんで勉強しなきゃいけないの?こんなの」ってなったら、「そうね、生活に役に立つかどうかよりも、どんな風に世界と関わるか自分で体験しておいで」って言えたらいいかなぁとは思う。

諸岡:そうだよね。私たちのレポーター時代にいろんな世界を見せてもらったけど、やっぱりその見方っていうのはねぇ、子供の頃とかそれまで読んだ本とか、いろんなもので培われててそれを土台にこう表現していたりとかするから。これからね、息子くんにもね、うちもそうだけど、いっぱい世界(の見方)を知ってほしいよねぇ。

浜島:自分が何を、どこを深く掘り下げていくかっていうのも、小学校はいろんな経験ができるチャンスだから。あ、僕は走るのが好きとか、実験が好きとか、音楽が好きとか。どの世界を深く掘り下げてどの扉を開けるか、見つけにいっといでって言えたらなって。

諸岡:すばらしい。

少し難しいことでも、子どもはインプットしている

浜島:6歳児が聞いたら、キョトンだろうね。キョトンなんだろうけど、そこで思い出すのが、前に横山だいすけさんが対談した時に仰ってたこと。子どもはすぐに理解できなくても必ず中にインプットしてますよって。ある日、自分の経験が追いついたときに「あっ!こういうことか」って分かる瞬間が必ず来るから、ちょっと難しい絵本でも本でも音楽でもなんでも見せたり読ませたりするといいと思うって。だから、私も大人の言葉かもしれないし、すごく抽象的かもしれないけれども、いつか息子が「あっ!」て分かる瞬間が必ず来ると思って言いたいなと思います。

諸岡:じゃあ、もしはまじちゃんが小さい頃に「これから世界の見方を知るために勉強するんだよ」って、6歳とか7歳のときに言われてたら、なんか違ったかな?

浜島:違ったかもしれない。わかんないけど、もし母リツコにそう言われてたら、「そっか、これは生きるための道具ではないんだ。これを通して私は、これからこの先、数学の先に広がる縁とか仕事とか人脈とかにつながるんだって、一歩先の事を思ったかもしれないけど・・・子どもは多分その目の前のやるべきこと、宿題とか計算とか漢字とか、そこに一生懸命になっちゃって、「こんな古文なんか覚えたって、手紙書く時使わないよっ」とかってきっと思っちゃったりして。でも、その先のこと、人生を楽しむツールだって思えさえすればもっと楽しく取り組めたかもしれない。

これからの仕事について

諸岡:最後に聞きたいのは、これからの浜島直子。どんな風にお仕事を広げていきたいですか?

浜島:そうですね。去年本を出させていただいて、新しい景色が見えたんです、私の中でね。とっても面白くて、すごく素敵な体験させていただいたから、このせっかく開いた扉をチャンスを逃さずに閉めることなく、もう1歩2歩深く進んでいきたい。モデルの仕事は一生多分大事に抱きしめながら進んでいくんだけど、それをベースに、新たに書くという世界ももうちょっと1歩2歩進んでいきたいかなとは思っています。

諸岡:そう、なんかはまじちゃんオリジナルの世界だよね。いわゆるモデルさんのイメージってやっぱりこういう随筆みたいなものを書くっていうより、それこそスタイルブックだったり、同じ本の出版でも違う形な気がするけど。はまじちゃんはモデルの浜島さんでもあるけど、もう浜島直子って言うカテゴリーを作ってるって感じだよね。

浜島:ありがとうございます。うれしいわぁ。私たちも大人になったね。

諸岡:なったねぇ。

浜島直子さんプロフィール:
"はまじ"の愛称で親しまれている北海道出身のモデルで、多くのメディアで活躍中。一児の母。夫との絵本作家ユニット「阿部はまじ」として「しろ」「ねぶしろ」などの絵本を出版。随筆集に「蝶の粉」。

公式サイト:
http://hamaji.jp/
インスタグラム:
https://www.instagram.com/hamaji_0912/