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みらいしごと図鑑

岩崎恭子さん!金メダリストでも子供の頃は練習が嫌いだったの?

岩崎恭子さんプロフィール:
静岡県沼津市出身の日本の元競泳選手、指導者。専門種目は平泳ぎ。1992年バルセロナオリンピック200m平泳ぎ金メダリスト。14歳での競泳史上最年少金メダル獲得記録保持者でもある。
instagram:kyo_koiwasaki

ルール決定

諸岡:マナビモみらいしごと図鑑、今回はバルセロナオリンピック競泳金メダリストで、水泳の指導者でもある岩崎恭子さんに、スポーツ教育のこと、そして娘さんのことなどお話を伺っていきたいと思います。よろしくお願いします。 

岩崎:よろしくお願いします。 

諸岡:なんかゲストで来てもらってるけど、普段ちょっと仲良くもさせてもらっていて。 

岩崎:そうそう。だからなんか、仕事ができてうれしいのと、ちょっと恥ずかしいのとで、どうやって話したらいいんだろうって。 

諸岡:今日は、だからルールを決めましょう。恭ちゃんって呼ぶんで、いつもの感じで! 

岩崎:モナちゃんでいい? 

諸岡:あ、モナって呼ばれてます。 

あの頃から顔が変わらないのはなぜ?

諸岡:恭ちゃんって言えば、バルセロナオリンピックの平泳ぎ競泳で、若干14歳で金メダルをとって世界中を驚かせた、あれは何年になる? 

岩崎:92年なので、もう28年、経ちました。 

諸岡:なんで顔が変わらない? 

岩崎:いやそんなことないよ、変わってるよ。頑張ってるの!(笑) 

諸岡:頑張ってるのか、そっか! 

岩崎:母とすごい顔とかも似てたりとかするから、 

諸岡:お母様?へえ。 

岩崎:だから、こうなるんだなってのがちょっとあるんだよね。 

諸岡:わかるわかる! 

岩崎:ちょっとここら辺(あご辺りを触りながら)、すぐくるかなと思って、一生懸命自分でリンパ流ししたりとか。 

諸岡:フィジカルのことについては人より詳しいから、なんか色々コントロールできるのかなぁなんて。 

岩崎:いやでも、スポーツをしてたからこそ、体が疲れやすくなってきてる。 

諸岡:え、どういうこと? 

岩崎:あのね、やっぱり筋肉の量が多い分、ちゃんと維持しないといけないらしくて。それはわかってたんだけど、ちょっと私は怠け者で、(筋トレを)するのが好きじゃないところがあって。でも、もうやらないとダメだっていって、やっぱりそういう時期にきて。今まで支えてたところがさせられなくなったりとか、ここ1〜2年すごく感じているから、体のメンテナンスだったりとか軽いトレーニングっていうのは、やり始めました、ついに。 

諸岡:そうなんだ。 

岩崎:今までやってなかったから。 

諸岡:それはそれで意外。 

岩崎:ねえ、スポーツ選手はずっとやるもんだみたいに思われてるんだけど。 

諸岡:そうだし、指導する時に泳いで見本見せたりなんてこともあるのかななんて。 

岩崎:それくらいは大丈夫! 

諸岡:あ、そうか!それは競技とは違うよね、確かに。 

岩崎:そうそう、それくらいは大丈夫。だけど、自分が元気で、常にいられるように。子供にも疲れてたら優しく接せられないじゃない? 

諸岡:わかる〜。 

岩崎:そう、だから、それを保つために、そういうメンテナンスはしてます。 

諸岡:私なんてもう、毎日疲れて毎日怒ってるもんねぇ。 

岩崎:想像つかない、モナちゃんが怒ってるのが。 

10歳の娘さんと14歳の岩崎恭子

諸岡:娘さん今何歳? 

岩崎:もうすぐ10歳。小学校4年生。 

諸岡:10歳っていうとさ、恭ちゃんがオリンピック金メダル取ったの、14歳でしょ?もう4年後には、その年になっちゃう。 

岩崎:よくそうやって、いろんなところに行って、言われるんだけど。なかなか、んー、(当時の自分の状況は)稀なことだと思うの。だから、比べてはいけないかなって、自分でも思ってる。 

諸岡:そうか。娘さんはそれこそ水泳は習ってたりは? 

岩崎:水泳は、幼稚園の頃は習っていたんだけど、年中さんぐらいでやめちゃった。 

諸岡:じゃ、それ以来? 

岩崎:時々、私がプールには連れて行って。だから水も好きだし、それなりに泳げる。だから、水は嫌いにはさせないように、育ててきたというか。そう、でも常に彼女は誰かと会うと、「水泳習ってるの?」って聞かれちゃううところはある。 

諸岡:絶対言われるよねー。 

岩崎:でも私は別に、「ママの子だからそれは聞かれても仕方がないんだよ」っていってる。挨拶と一緒だよっていってる。 

金メダリストの子ども時代

諸岡:金メダルを取るような人が、子供の頃どう過ごしてたかっていう話を聞きたいと思うんですけど。恭ちゃんは何歳で、どういう風に水泳を始めたの? 

岩崎:5歳の時に、スイミングスクールに通い始めて。姉が習い事で水泳をしていたの。で、ちょうど40年くらい前に、スイミングスクールって町にたくさんでき初めて。欧米からシステムが入ってきて。健康にいいって言われたの。喘息が良くなるとかね。 

諸岡:ああ、いってたいってた。 

岩崎:そう。で、ちょうどいい水圧がかかってって、成長に妨げなく、良い筋肉をつけながら成長できるっていうので、やっぱりそれがばーっと広まった時だったんだよね。だから、小学校入ったら半分くらいのクラスの人がスイミングスクールに通ってた状況だったかな。 

諸岡:なるほど。じゃあその、お父様とかお母様が特別「選手にしたい」みたいなのがあってではなくて。 

岩崎:まったくない。 

諸岡:まあ普通に「まあ、体にいいし」みたいなことで? 

岩崎:そう。姉はよく風邪をひく子だったから、(体を)強くしたいっていう風な。で、私はなんでも、それこそ次女だから、なんでも真似したいの、お姉ちゃんのね。なので、その1つであったのが、水泳だった。習い事の1つ。

身近な目標、その偉大さ

岩崎:姉も速い選手だったから、全国大会で優勝とかしてた選手で。で、オリンピックの時に選考会で一緒に戦ったの。しかも同じ種目だったから、平泳ぎだったから。で、私は2位で、彼女は4位で、私がオリンピックに行くことになったんだけど。 

諸岡:はあああ、えええええ。 

岩崎:本当だったら、姉もチャンスはあったの。うん・・・。 

諸岡:姉妹で2位と4位、同じねぇ、舞台で戦うって、すごいねえ。 

岩崎:そうなのそうなの。でもなんかそれがもう、小さい頃からやってて。それこそ私の目標が、お姉ちゃんの記録を抜くことが目標なの。ほらやっぱり、3学年違うから、そうすると、大体どの大会新記録も姉が持ってるのね。 

諸岡:あははは、本当にお姉さんもすごいんだ。 

岩崎:沼津の大会とか、県の大会とか。それを私は、名前を変えていくのが楽しみだった。そうそう、嫌な妹だったかもしれないけれども(笑)。だから、そういう風に自然と目標を持てたったいうのは、すごく子供時代、自分の意識を強くしていったのかもしれないなっていうことは、すごく感じる。 

諸岡:目標が具体的に、しかも身近に感じられるところにあったっていうのは、すごい。 

岩崎:そう。で、それをなんかこう、大きく思ってないの。 

諸岡:あぁ・・・なるほどなるほど。すごい遠い目標ではなくってね。 

岩崎:ないし、家では、なんかよくお母さんに怒られてるお姉ちゃんだし(笑)。だから、姉が小学校4年生で初めて全国大会に行ったのかな。で、私はそれを見に行ってるし。そうすると、私も4年生の時にはここにいるっていう(笑)。思ってたの、不思議だよねえ。 

諸岡:イメージできちゃうんだ。 

岩崎:そのなんか、お姉ちゃんにできるんだったら、私にもできるだろうっていう、根拠のない自信(笑)後々考えると、子供の頃そういう風に思えたことって大事だったかもって思う。 

目標達成のためには?

諸岡:うん、だと思うよね。ただ、目標があっても、結局自分がやらなきゃ達成はできないわけでしょ?自分は何を、達成するためにしたとかっていうのはある? 

岩崎:うん、それは、水泳の大会に行く時に、ちょっと前の週ね、練習休んじゃったとか、体調崩したとか、そうすると、結果が出ないというのが(タイムに)表れて分かるんだよね。で、そうすると、練習しなきゃいけないんだな、とか。大会は好きだったんだけど、やっぱり私もう、練習が大嫌いな人で、どうやってサボろうかとかっていつも思ってた人だったの。 

諸岡:ああ、そうなんだぁ。 

岩崎:そう、そう。だけど、練習しなきゃダメなんだって思ったりとか、風邪とかね、ひいて休んじゃうと、試合では結果が出ないんだなっていうことを、な〜んとなく感じるんだよね。 

諸岡:でもその、練習しなきゃいけないってことに気付ける力って大事だなって。私なんか気づかないようにしそうだもん。 

岩崎:いやいや、そんなことないと思う。そういう、明らかに結果が分かるものとかは、子供でも感じやすいというか。だからやっぱり、子どもの時とかにスポーツやるってすごく大事だなって思うの。自分で考えないといけなかったりとか、という場面が必ず出てくるから。 

日本代表に選ばれて

諸岡:でも周りもそれこそ日本代表で、オリンピック目指してるような人たちがいて、「なんか私、すごいところにいる」みたいなのはあった? 

岩崎:ああ、それは段々、そういう遠征に行って、JAPANっていうジャージとか水着を初めてもらった時だったから、それは嬉しかったし、嬉しいけど、ちょっとこれなんかこう重たいなまでは思わないけど、やっぱり日本代表になったんだなっていう実感はあったと思う。 

諸岡:なんか、私とかがテレビで見ていた14歳の恭ちゃんが金メダルを取った時のイメージって、なんのプレッシャーもなく、スーっと泳いで、「できましたー!」みたいな(笑)感じ。 

岩崎:でもまあ、ある意味それもある、それもある。だから、プレッシャーかからずありのままで行けたの。 

諸岡:うんうん。そうなんかすごいそういう感じ。自然体っていうか、気負いがなくって、かわいらしい子がすごいことやったなーみたいな。 

岩崎:なんか金メダル取ろうとは思ってないんだよねぇ。1番は目指してたの。イコールじゃない?それって。 

諸岡:あああ! 

岩崎:そう。でもそれは14歳だったから成り立ったことで、4年後そうだったちょっと無理だったと思う。競技力と心が、ちょうど比例しながら行けば、本当はいいんだけど。 

諸岡:成長みたいなものが? 

岩崎:そうそう、そうすればなんか理解もできるじゃん、オリンピックってどういうものとか、メダル取ったらどうなるとか。だけどそうじゃなかったから。あのぁ、オリンピックでどうとかよりも、自分の記録を伸ばしたーい!っていうそういう感じ。うん。 

諸岡:なんかそれって、逆に純粋に競技に向かっているというか。 

岩崎:そうそうそう。それは、あの時だからできたんだと思う。 

諸岡:なるほど。じゃあその、バルセロナでは純粋に競技に向かう自分がいて、4年後のアトランタでは心と競技力の成長があったと思うんだけど、その時はどういう気持ちで臨んだのかな? 

岩崎:いやもう、アトランタの時は、バルセロナが終わってから周りの変化に、正直自分がついていけなくて、あのー・・・、まぁ・・・、よく乗り越えたなと、自分で今でも思う(笑)。

編集後記

今回から4回にかけて、岩崎恭子さんにお話を伺います。諸岡は、動画の冒頭でもお伝えしている通り、恭ちゃんと呼ばせていただいているのですが、見た目のチャーミングさはもちろん、迷いのなさやまっすぐさ、子育てする姿のカッコよさなど、今の岩崎恭子さんの魅力も皆さんに見ていただきたい!との思い出、出演をお願いしました。もちろん、『マナビモ!みらいしごと図鑑』のテーマである教育やみらいのしごとなどについてもこれから頭を捻っていきますので、どうぞお楽しみに!