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みらいしごと図鑑

2020年から教育現場で始まった”戦後最大級の改革”って、なんですか?

弘平谷さんってどんな人?

諸岡:国語の教科書を作ってる人って、背広着てマジメ!という感じかと思ったんですが。 

弘平谷:そうですね。うん、でもまあ、あんまり背広とか着ないようにしてる。

諸岡:着ないようにしてるんですか?

弘平谷:はい。 

諸岡:それは、ポリシー??

 弘平谷:教科書ってそれ自体がカタにはまってるじゃないですか。だから、スーツとか着てると作るものも型にはまっちゃいそうな気がして。

教科書の作りかた

弘平谷:教科書ってどのように作られているのかって…(知ってます?) 

諸岡:ホント、イメージがわかないです 

弘平谷:編集者だけが作るものではないんですね。 

諸岡:? 

弘平谷:編集者が、編集委員というものを組織するんですけれども、編集委員というのは大学の先生であったり現場の先生であったり。毎週の会議を開いてその中で教科書の方向性を決めて作っていくという(流れです。)

諸岡:そんなに議論することが?

弘平谷:あるん…ですよ…ね。

諸岡:あるか。ありますよね。 

弘平谷:一番最初にやるのは、教材を集めること。定番教材と言われるものは残しつつ、新陳代謝を図るというか。今活躍してる作家や書き手の文章をとにかく掻き集めて、どれが教科書に載せられるかっということを審議していく。

諸岡:この番組のタイトルが「みらいしごと図鑑」といって、未来の仕事について思いを馳せていた着たいんですけど、弘平谷さんがやってらっしゃる国語の教科書の編集というお仕事は、今後こういうふうに変化していくだろうっていうイメージとか、あります? 

弘平谷:まあ、国語の教科書自体はそんなに変わんないんじゃないかなって思うところはあって。例えばそのツールがデジタル化されるとかはあると思うんですけれども、教科書の本質、国語の本質というのは、言葉を学ぶことだと思うんですね。ことばを学ぶこと自体は変化しようがないと。 

戦後最大級の改革って!?

弘平谷:ちょっと込み入った話になるんですけれども、学習指導要領っていうのは大体10年に1回くらいのスパンで変わっていくんですね。 

諸岡:あ、意外と長いんですね。 

弘平谷:そう、長いんです。今回、高校だと2022年から新しい指導要領というのをベースにした授業が始まるんですけれども、それが、戦後最大級といわれるぐらいの改革、なんですよ。 

諸岡:そうなんですね! 

弘平谷:キーワードになっているのが、『主体的・対話的で深い学び』ていう言葉。

 諸岡:…なんですって? 

弘平谷:『主体的・対話的で深い学び』

 諸岡:主体的…対話的…深い学び…。 

弘平谷:そう。 

諸岡:…分かるような分からないようなコンセプトですね(汗。

弘平谷:そう、ですね、うーん(苦笑)。 

諸岡:アクティブラーニングとかが主体的で、 

弘平谷:そうですね。 

諸岡:対話的っていうのは…、 

弘平谷:学校の生徒だけじゃなくて、先生とか地域の人とか、広い他者との会話・対話を身につけるっていうことなんだと。

どうなる!?『文学国語』

弘平谷:で、何が戦後最大級なのかっていうと、これまでこいこう2・3年生で使う教科書って、大体、『現代文』と『古典探究』でした。今回、『現代文』っていうのが、『論理国語』と『文学国語』の2つに分かれたです。 

諸岡:! 

弘平谷:そうすると、『論理国語』『文学国語』『古典探究』と3つに選択できる科目が増えたわけですね。ただ、学校の授業の時間数っていうのは増えないんです。そうすると、受験に必要な、『古典探究』と『論理国語』を選ぶ学校が多いんじゃないかというふうに言われている。 

諸岡:じゃあ、『文学国語』が落ちてしまいかねない! 

弘平谷:そういうことが、1つ、問題視されているということですね。

 諸岡:文学少年であった弘平谷さん的には… 

弘平谷:非常に心が痛いですね。はい。  

諸岡:結局それ、どういう人を作りたいんでしょうね? 

弘平谷:どうなんですかね。まあ、それはあくまでも理念にすぎないとは思うんですけれども、特に高校の国語で文科省が目指している方向性としては、実社会で活躍できる人(人材)をより育成しようとしているのかなという方向性ですね。

 諸岡:んー。…といいますと!?

文科省って、子ども達に何を求めてるの!?
それはまた次回!