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みらいしごと図鑑

英語が公用語に!?進化する台湾が目指すものとは?

郭 麗蘭さんプロフィール:
日本へ5年間の留学経験があり、現在は台湾のロケーションコーディネーターとして日本メディアと多く仕事をしている。リサーチのプロであり、多彩な取材経験も持ち、近年は日本人アーティストのアジアツアーを手掛けたり、日本で台湾観光のPR活動なども行っている。

台湾社会とLGBTQ

諸岡:あの、いろんな話を聞いてきたんですけど、今週はLGBTQへの理解が進んでいるかというところからお話を聞いていきたいと思います。何回も話には出ているオードリー・タンさん、彼女の存在もすごく注目を集めていて、大きく社会を変えているきっかけになっているんじゃないかなと想像しているんですが、今、実際に台湾の社会ではLGBTQ、どういう風に捉えられていますか?

郭さん:あ、結婚できるようになりました!

諸岡:ああ、そうですよね!

郭さん:去年(2019年)。はい。

諸岡:そうですよね。

郭さん:昔は多分、そういうジェンダーさんたちは、隠してあまり表に出なかったことなんですけど、今、私の周りでも堂々としてる人がたくさん現れてきて、普通になってきた台湾の社会の気がしますね。

諸岡:同性婚された方って、身近にいらっしゃいます?

郭さん:います!

諸岡:あっ。

郭さん:います、もう知り合って8年くらいなんですが、2人のいい感じのカップルなんですけど。でもやっぱり親しい人しか知らない関係なんですけど、でもこの2〜3年、やっぱり社会的な雰囲気が変わってきてるんで、今まで親に隠していたことなんですけど、でも最近は、カップル2人でお母さんを連れて旅行しに行ったりして。で、その家族3人の楽しそうな写真をfacebookにあげたりして。

諸岡:じゃあ、本当にも雰囲気がそういう話やすくなってるんですね。

郭さん:逆に、私の知ってる周りの年配者は、まだ同性婚反対する人もたくさんいます。あと、自分の子どもだったら追い出すという人もいっぱいいるんだと思います。

諸岡:うーん。

郭さん:ただ多分、社会的な雰囲気で言うと、これほどメディアがいろんなパターン紹介してきたんで、まあ自分が納得できなくても、世の中は変わってきましたねという見解は出てきたんだと思います。

諸岡:なるほど、なるほど。

郭さん:ただし、オードリー・タンさんの場合は、彼女は天才!と言う部分があって、ジェンダーよりも天才のところに主に(目が)向けられちゃうから、ある程度、まあ天才だからいいんじゃ?みたいなところがあるんじゃないかと思います。

諸岡:ジェンダー関係なく、才能がある人がその才能を生かして活躍することはオッケーだと、いいことだなって捉えてるんですね。

郭さん:多分今のところは、そういうふう取り扱われてると思います。

男女の賃金格差は?

諸岡:日本だと割と、男性と女性の賃金の格差があるという風に言われていて、実際に問題になっているんですけれども、台湾ではそういう意味ではどうですか?賃金格差ってありますか?

郭さん:あ、1個面白い数字があるんですよ。台湾の女性の大学院卒業の学歴を持っているのが倍増するスピードで上がっているんです。

諸岡:えええー。

郭さん:台湾はすごく能力次第のシステムなので、特に男だから高い、女性だから安いと言う差は出ずに、逆に女性が器用で男性よりも給料が高い場合が多い時もあります。

諸岡:そうなんですね!

郭さん:あと、女性もどんどん仕事できる社会なので、日本だとよく、公務員だとなかなか昇格できないとか。台湾では私の感覚から言うと、割と男女公平な社会になってる気がします、日本よりは。

諸岡:あ、そうなんですね。

英語を公用語に!?

諸岡:台湾の英語教育についてお話を伺っていきたいと思います。

郭さん:今、台北市では小学校1年生から英語の授業の時間があって、週に3時間ぐらいありまして。で、台北以外ですと、小学校3年生から始まる場合があります。で、台湾の政府はなるべく台湾も将来シンガポールとか香港みたいに英語を公用語として、世界とつなげるような人材を育てたいと言う政策を打ってます

諸岡:そうなんですね。あの、今すごくびっくりしたんですけど、英語を公用語にすると言うお話もあるんですか?

郭さん:そうですね。まあ、私もよく仕事で香港とかシンガポールに行って、香港とシンガポールほど、普通に小学校から、中国語メインでやってる学校と英語をメインでやってる学校がありまして。で、シンガポールはもう20年前から完全に全て英語教育にしちゃうって言う政策で、結果的に20年後の今はすごく英語を普通に公用語として喋れるような人がほとんどなので。で、その実用性とか世界との行き来がやりやすくなってるという成果があるから。だから、台湾もせっかくいい人材たくさんいて、IT産業も進んでるから、今後の台湾発展するには、やっぱり英語を使って世界とつながる方がいいだろうと言う見通しがあって、早く英語を教えることになってますが、でも、まだ始まったところで、まだ多分成果が見れないところだと思います。

諸岡:ABCを書くところとかからですかね?それとももういきなり会話・・・

郭さん:授業はABCから始まるんですよ。で、今、親御さんの間に問題点があるのは、子供によってもう幼稚園から英語を勉強しはじめた子どもたちは、小学校に入ってすでに普通の会話とか読みができるわけですよ。で、1年生でアルファベットからの勉強のクラスに行ったら、すごく退屈でつまらなく思っています。で、もう一方、まるで勉強していない方の子どもたちは、コンプレックスを持つ子が逆にすごく増えた場合もあったりして。今後こう言う1年生の人クラスの中でその差をどうやって埋めていくかが課題だと思いますね。

子供たちが夢見る職業

諸岡:台湾の子どもたちがなりたい職業、夢見ている職業ってありますが?

郭さん:そう、ちょっと調べてみましたら、ある関係企業が32,000人ぐらいのアンケート数を取って出した結果なんですけど、男の子のベスト10だったら、パイロット、パン屋さん、消防士、宇宙(飛行)士、レーサー、総統、エンジニア、バスケット選手、おもちゃのデザイナーとか、警備員の順番になってて。で、女の子のだと、CAとか、芸能人、デザイナー、同じベイカー、先生、マニキュアをやるネイリストとか、秘書さんとか看護婦さんとか銀行員、宇宙士という順番になっていまして。ただし、逆に親御さんが子供になって欲しい職業だと、先生、歯医者さん、弁護士、外交官、あとデザイナー。全然食い違ってる(笑)。

諸岡:なるほど。でも結構、バラエティ豊かな、偏りなくいろんな夢があるんだなあと。

郭さん:最近の若者がね一番なりたいのが、YouTuberです。

諸岡:あはははは。そっかそっか。

郭さん:これは多分、世界共通だと思います。

諸岡:そうですね、そうですね。

編集後記

英語を公用語に!という政策にも驚きましたが、もう1つ密かに驚いたのは男女の賃金格差がないということ。いや、自分が驚いていること自体に驚かなくてはいけないのかもしれません。
台湾シリーズの1回目でも伺いましたが、台湾は変化する勇気のある、ドリームのある国という言葉の意味を改めて強く感じました。また、動画の中ではカットしていますが、どうしてそんなに変化ができるのか?と伺うと、台湾は小さな国だからとも答えていただきました。それぞれの国の形、教育の形、しごとの形がありますが、今の台湾の勢いには目が離せません。(諸岡)