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みらいしごと図鑑

"ソーシャルグッド"に惑わされない! 未来の仕事の選び方

高橋晋平さんプロフィール:株式会社ウサギ代表。おもちゃ・ゲーム系プロダクト/遊び系新規事業の開発。∞プチプチ、アンガーマネジメントゲーム、OQTA、気泡わり専用アラビックヤマトなど。全国で講演。近著に『企画のメモ技』(2018)Twitter→ https://twitter.com/simpeiidea

これからの時代の【新しさ】ってなんだ?

高橋:結局、新しいことのヒントっていうのは、結局ひとりひとりの中に醸成された個人的欲求っていうのが、むしろ一番新しいんじゃないかって思っていて。なんか、情報に目を向けていくと、情報にコントロールされ始めるんだと思うんですよ。自分の好きなものはこれだけど、世の中ではこれがソーシャルグッドだとか、これが儲かるビジネスで、こっからはITだとか…。それに惑わされて、自分の個人的欲求とは違うのに世間のトレンドに向かっていくっていうのが、やっぱり一番良くないことだかなと思うんですよね。なんか、私はこれが好きだけど、仕事にはしづらいよねみたいなことも、現実的にはあると思うんですけれども、それでも人間が本当に好きなことって選べない。だけど、それがもしも、自分が好きなことが1個でもあるんだったらそれってすごいラッキーなことだから、やっぱりそれに向かって行った方が、結局世の中で誰かの役に立てる仕事ができるようになるとは思いますよね。どっちかというと、嫌なこととか、これ人生で追わなくていいなって思うことの方が大事だと思いますね。これだけは絶対やりたくないみたいなことって必ず出てくると思うんですよ。それを最終的に捨てていくということが、たどり着くっていうことかなっていう。

 たどり着いたその先

 高橋:心地よい仕事ができるようになると、やっぱり嬉しそうに働くようになるから。結局、嬉しそうに働くってのが誰にとってもすごい価値で。これがイヤイヤ人に関わっていると、その人のエネルギーを吸収してしまうことに…、なんか、吸い取っちゃうことになってしまうので。とにかく僕はニコニコしてるだけで、その人は社会に貢献しているとは思いますけど。だから、僕は人の役に立てるかというのは今も断言はできないけれど、今好きなことができていて、嬉しそうに一緒に働く人にコミニュケーションとっているだけで、おそらく役には立てていると思う。まあ、僕ちょっと表情薄いって言われるので、ニコニコしてるかわからないけど。

諸岡:あはは。いえいえ、ニコニコしてらっしゃいますよ! 

高橋:もちろん仕事っていうのは、価値を与えてお金をもらうという交換が仕事っていうのは前提でありながら、こっちはお金をいただいているから、こっちは喜んじゃいけないみたいな感覚を持ってしまう働き方とか、業種・業態の人も少なくないと思うんですね。自分もそう思い込んでしまっている時代は、あったというか。こっちはお金をもらっているんだから、頑張って当然だと。で、そっちを喜ばせなきゃいけないってなるんですけど、大体そういう時って、そっちも喜ばせることができていないことがすごく多いんですよ。こっちが辛いのに、そっちが喜ぶなんてことは、やっぱりあり得なくって。そこを、本当に価値を等価交換するためには、自分が喜べていないとやっぱりダメだっていうのを今すごい感じてて。じゃあ、やっぱり考える順番として、「自分がやったら嬉しくて、相手も嬉しいことを見つけていく」ていうのがすごい重要だと思いますね。うん。 

今の子供たちに伝えたいこと 

高橋:正しいことじゃないといけないというのが、一応、真っ当な考え方である現代に、「間違った方が、なんかいいよね!」ということを気づかせたいなって、あの、お子さんに対してはすごい思ってるんですよね。今の子どもたちって間違えたくなくてしょうがないんですよね。検索できちゃうし、正解して当然だと。いやいや、間違え(られ)るんだったらできるだけ間違っといた方が、後々いいよ。新しいこと考えられるようになるから!っていう。ずっと正解してたら、もう間違え方も分からなくなっちゃうと思う。自分もそうだったんで。

諸岡:はい。

高橋:正しいことだけだと、閉塞感で潰れてしまう。自粛期間だから、あんまり遊んじゃいけないみたいなこととかがあった時に、ストレスがすごくたまるっていうのは再認識されたのかもしれない。遊びとか笑いって、やっぱり必需品じゃないと言いながら、「必需品だった」っていうのは、なんとなくみんな感じたと思うし。医療とかは必要不可欠な中で、医療を受けながら生きていく時に、そこに笑いとか喜びとか人生の意味合いっていうものを付け加える仕事を僕たちがやっていかなければいけない、みたいなことをすごく感じていて。これから先の時代は、あらゆるものにそう言った遊びと言うものが必要になってくる。だから間違っててもいいんだと言う価値を世の中にブチ込める人の方が、すごく重要になってくると思うんで。遊びながら間違うことの方が面白いよね〜みたいなことを気づかせたいなと思っています。

諸岡:面白いですねぇ。 

制作&編集後記
今回で最終回でしたが、いかがでしたか?
高橋さんのお話は、その場で伺っている時から思わず深い相槌ばかりになってしまうものが多いのですが、あとから動画を見返していてもまた胸にズバッと刺さってきます。
個人的欲求人生で追わなくていいものを捨てること好きなことは選べない、だから、1つでもあればラッキー!
どれも本当にそうだな、と。将来社会に出ていく子どもたちはもちろん、今、仕事をしているすべてのひとに届けたいメッセージをいただきました。
高橋晋平さん、4週に渡って素敵なお話を、どうもありがとうございました!