平頂山の双角 へいちょうざん   そうかく 金角 きんかく

金角は銀角と共に、平頂山蓮華洞(へいちょうざんれんげどう)と呼ばれる場所を縄張りとする妖魔だ。もともとは太上老君の金炉と銀炉の番をする童子たちだったけれど、五つの宝貝を持ち出し地上にやってきた結果、妖魔となってしまったぞ。
彼らの持ちだした五つの宝貝とは、太上老君の愛刀である「七星剣」、命令すると敵に絡みつく魔法の縄である「幌金縄」、一度扇げば業火が噴き出す「芭蕉扇」、そして名前を呼ばれて返事をすると吸い込まれてしまう水差しの「琥珀浄瓶」に、こちらも名前を呼ばれて返事をすると吸い込まれてしまう上に体が溶かされてしまう毒が満ちている瓢箪の「紫金紅葫蘆」。どれもこれもとてつもない宝貝で、これらを巧みに操る金角に三蔵一行は見事に苦しめられることになるんだ。